こんにちは、シオタニアキラ(@akiraaaaa_man)です。
以前にYouTubeライブで、「推しがいるコンビニしか行かない」というコメントをもらいました。
品揃えも値段も変わらないはずなのに、その人は特定の店員さんがいる時間を狙って通う。たぶんあなたにも、似たような経験が一度はあるんじゃないでしょうか。
僕にもあります。逆の立場で。
焼き鳥屋で働いていた頃、「今日は兄ちゃんが焼き鳥焼いてくれるんか、じゃあ、カウンターで飲もうか」なんて声を何度も聞いてきました。(その節はありがとうございます)
そして、そんな言葉をもらえるようになったとき、初めて「人で選ばれる」ことの意味を実感したんですよね。
これ、ビジネスをやっていくうえで、めっちゃ重要なことです。
人で選ばれる仕事の土台になる「相互理解」や信頼関係については、こちらの記事でも詳しく書いています。
なぜ「人で選ばれる」のか?AIにはできない相互理解で築く信頼関係
今日はその中でも、「推し」「推し活の心理」をどうビジネスに活かすかという部分に絞って、思いっきり掘り下げていきます。
特にSNSを軸にビジネスを広げたい人は、最後まで読んでもらえたら。
推し活ビジネスとは?年間3.5兆円市場の心理メカニズム
推し活ビジネスとは、お客さんがあなたのことを「推し」として応援してくれる関係を築くビジネス手法です。
個人事業主にとっても、単なる取引を超えたファン作りは、安定した収益を生み出すきっかけになります。
業界で「ファン化」というワードを見かけるようになって久しいですが、まさにこのファン化は推し活のプロセスそのものです。
ここまで当たり前のように「推し活」という言葉を使ってきましたが、実際にどれくらいの経済効果があるのか、少し調べてみました。
推し活市場は、年間およそ3.5兆円という巨大な市場に成長しています。ある調査では、推し活に1年間でかけた金額は平均1人あたり255,035円という結果が出ていて、この金額と推し活人口から算出すると、日本全体では年間およそ3兆5千億円が動いている計算になるそうです。
この市場の大半は、芸能人やスポーツ選手などへの「推し」による経済効果です。ですが、ビジネスの現場でも、お客さんを感動させる、魅了することによって、あなた自身を推してくれるファンは生まれます。
普段使いの日用雑貨は、安いものが選ばれます。チラシの情報を、わざわざ周りに広めて回る人もあまりいません。
でも、推し活には、一般的な消費行動とは違う心理が働きます。
感情的なつながりで動く。
一度きりじゃなくずっと応援したい。
自分から周りに紹介したくなる。
多少値段が高くても「応援のため」に選ぶ。
これは、その商品や人に、圧倒的な信頼を置いているからこそ起きることです。
個人事業主やスモールビジネスは、大企業と違ってフットワークが軽くて、お客さんひとりひとりに親身に関われます。
顔が思い浮かぶ、会話の内容も思い出せるくらい深くて濃い関わり方は、相手を理解するだけじゃなく、お客さんからもあなた自身をよく知ってもらえることにつながります。
つまり数はそんなに多くなくても、個人事業主やスモールビジネスのほうが、圧倒的に濃いファンが占める割合は増えやすいんですよね。
推し活心理の5段階とは?ビジネス活用の完全ガイド
Threadsにこんな投稿をしました。
「推し活心理の5段階」
- 認知段階:「あ、この人おもろいな」
- 興味段階:「もっと知りたいな」
- 共感段階:「この人、わかってくれてる」
- 応援段階:「この人を応援したい」
- 布教段階:「みんなにも教えたい」
僕はmixiの時代から、Facebook、Twitter、インスタ、Threadsと、ずっとどこかのSNSで発信を続けてきました。そのなかで、リア友以外のフォロワーが増えて、反応が集まるようになるまでには、この5つのステップがあるなと気づいたんです。
これって、なんとなく知っていた有名人をついつい追いかけるようになる「推し活」の心理とまったく同じです。
しかも、個人事業主やリアル店舗のお客さんがリピーターになっていく過程とも同じなんですよね。よく聞く「ファン化」ってやつです。
大企業や有名人だけがブランドを確立できる、ファンを獲得できるわけじゃありません。母数は違えど、個人事業主やスモールビジネスでもファンは作れますし、「推し」になれます。
1. 認知段階「あ、この人おもろいな」
心理状態は、初めて知ったときの第一印象形成
ビジネスでの重要度 ★★★★★
すべての始まりです。
新しい人と繋がりたいと思ったら、まず印象を残したい。印象に残らなければ、記憶から消えて、忘れられてしまうので。
ここで大切なのは、専門性と人間味のバランスです。専門的な知識だけだと近寄りがたく見えますし、人間味だけだと仕事を頼むには不安に見えてしまうので。
美容師さんなら「髪の毛の豆知識」と「カット中の失敗談」、Webデザイナーなら「デザインのコツ」と「制作中の裏話」というように。成功体験だけじゃなく、成長段階の失敗談を発信する人は少ないんです。失敗から学んだこととして発信すれば、正直さが伝わって、認知は広まりやすくなります。
2. 興味段階「もっと知りたいな」
心理状態は、継続的に情報を求める状態
ビジネスでの重要度 ★★★★☆
関係継続の鍵になります。
一度「おもしろい」と思ってもらえても、その後に何も発信しなければ忘れられてしまいます。定期的に価値のある情報を発信し続けることで、「この人の投稿、いつも勉強になるな」と思ってもらえるようになるんです。
投稿は基本的に毎日。内容は専門情報が6割、日常や人柄が4割くらいのバランスを意識して、コメントには必ず返信する。このくらいシンプルでいいと思います。
3. 共感段階「この人、わかってくれてる」
心理状態は、価値観の共有を感じる状態
ビジネスでの重要度 ★★★★★
信頼関係の基盤になります。
専門性の投稿は、すでに誰かが発信していることと似てしまいがちです。逆に、過去のエピソードや失敗談からの気づきは既視感がなくて、リアリティがあるぶん共感されやすかったりします。
いいことばかり、素晴らしいと思えるような発信ばかりだと、逆にうさん臭く見えることもあるので。プライベートな日常の切り取りや、体験談からの気づきのほうが、共感は集まりやすいんですよね。
この段階が、単なる「情報提供者」から「信頼できる人」に変わる重要なポイントです。お客さんが「この人は私の気持ちをわかってくれる」と感じることで、深い信頼関係が生まれます。
4. 応援段階「この人を応援したい」
心理状態は、成功を願いサポートしたい気持ち
ビジネスでの重要度 ★★★★☆
購買行動の動機になります。
ここまで来ると、お客さんは「この人の成功を見たい」「応援したい」という気持ちになります。
大切なのは、挑戦する姿を見せることです。新しいサービスへの挑戦、スキルアップの過程、お客さんのための改善努力。そういう成長過程を共有することで、応援したい気持ちを引き出せます。
「こんなサービスを始めます」「今、○○を勉強中です」というような発信と、支えてくれている人への感謝の言葉。このふたつを丁寧に重ねていくだけで、応援される確率はぐっと上がります。
5. 布教段階「みんなにも教えたい」
心理状態は、他の人にも紹介したい気持ち
ビジネスでの重要度は★★★★★
口コミ拡散の源泉になります。
ここまで来ると、お客さんが自発的に他の人に紹介してくれるようになります。「この人、すごくいいよ」「一度会ってみて」って。
これが推し活ビジネスの最終形態です。広告費をかけなくても、お客さんが営業マンになってくれます。
紹介してくれた人には、公開の場でしっかり感謝を伝える。紹介特典があるなら、紹介する側・される側の両方にメリットが出るように設計する。このあたりを整えておくと、紹介の輪は広がりやすくなります。
推される人に共通する3つの行動
ここまで理屈っぽい話が続いたので、僕自身が「推される人」を観察していて気づいたことも、正直に書いておきます。
1. 人間性を見せる発信
仕事の話だけじゃなく、日常や等身大の失敗談もシェアしている人。完璧じゃない姿が、逆に親しみやすさを生むんですよね。
僕は自分自身がええかっこしいなところがあって(最近は意識して気をつけてますが)、若い頃は特に、知ったかぶりをしていた時期もありました。
でも、そういうのはバレるものです。なので今は、思ったこと、気づいたことをダイレクトに書く、見せていくようにしています。
失敗談も出すし、わからないことは素直にわからないと聞く。何かに取り組むときは、まだ何もできない段階から公開して、プロセスごと見せていく。
プロセスを見せながら成長していく姿には、僕自身も惹かれますし、応援したくなります。
2. 見返りを求めない関わり方
「この人に相談すれば何か返ってくる」という信頼は、一度や二度では作れません。短期的な見返りを求めず、長く積み重ねている人にしか築けないものです。
ギブとかテイクという言葉ではおさまりきらない、無償の愛を感じる人には、立ち居振る舞いだけでも真似したくなって、こちらからどんどん絡みに行ってしまいます。
3. 小さな場での貢献
オンラインでもオフラインでも、相手のことを覚えている。名前を呼んだり、以前の会話を覚えていたり。そんな小さな行動が、実はいちばん効きます。
僕はオフ会にもよく参加します。リアルで会うと、印象の深さがまったく違うので。SNSの文章だけでは伝わらない表情や言葉が、そこにはあります。
会いたいと思う人には、会えるタイミングがあるなら自分から会いに行く。これがいちばん、関係を深く濃くしてくれると思っています。
推し活ビジネスでよくある失敗と対策
最後に、僕自身も含めてよく見かける、つまずきやすいポイントも共有しておきます。
「一方的な発信」
自分の話ばかりで、フォロワーとの交流がない。
「段階を飛ばす」
認知段階でいきなり営業をかけてしまう。
「継続性の欠如」
投稿が不定期になって関係が途切れる。
「完璧主義」
完璧を求めすぎて人間味が消えてしまう。
どれも、焦りから生まれるものだと思います。
対策はシンプルです。コメントには必ず返す。段階を丁寧に進める。無理のない頻度で続ける。失敗談も隠さず出す。この4つを意識するだけで、かなり変わってきます。
まとめ:AI時代だからこそ「推される人」になろう
推し活心理の5段階を理解すれば、お客さんとの関係を段階的に深めていけます。
大切なのは、各段階でお客さんの心理状態に合わせたアプローチをすることです。焦って段階を飛ばしたり、一方的な発信をしたりせず、丁寧に関係を築いていく。
AIがこれだけ日常に入り込んでいる時代でも、AIには「あなた」という存在までは真似できません。過去のやり取りから、あなたっぽい伝え方や口調はマネできても、中身が薄っぺらいと「あなたじゃなくてもかまわない」になってしまうので。
推される存在になるのは、才能じゃなく習慣です。
今日、誰か一人に小さな価値を渡す。
自分の人間性が伝わる一言を発信する。
相手の名前や会話を覚えておく。
この小さな積み重ねが、気づけば大きな信頼になって返ってきます。
あなたも今日から、「推される人」になっていきましょう。
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コミュニティやオンラインサロンでの信頼関係の作り方については、こちらの記事でも書いているので、併せてどうぞ。

























