こんにちは。シオタニアキラ(@akiraaaaa_man)です。
「発信する自信がないので、もう少し勉強してから始めます」
これまで何人もの人から、この言葉を聞いてきました。
気持ちはよくわかります。僕自身も、似たようなことを思っていた時期があったので。
ただ正直に言うと、この言葉を聞くたびに、少しだけ引っかかっています。
本当に足りないのは、知識なんでしょうか。
「発信する自信がないから、もっと勉強します」という思考
「自信がない」と感じたとき、多くの人がまず考えるのは「勉強する」という選択です。
本を読む、講座を受ける、資格を取る。
どれも悪いことではありません。実際、知識が足りていないケースも普通にあります。
ただ、この思考にはひとつ落とし穴があります。
「自信がない」という結果に対して、「勉強する」という手段を、原因を確かめないまま先に決めてしまっているところです。
原因を特定する前に手段を選ぶと、努力の方向そのものがズレてしまうので。
そして厄介なのは、勉強すること自体は「ちゃんと頑張っている感」があるので、ズレに気づきにくいということです。
「過去のオレ、聞いてるかー?インプットだけやってても自己満でしかないんやで。誰もその変化に気づいてへんでー」と伝えたい。
自信がない=知識不足、とは限らない
僕は、知識不足という原因を否定するつもりはなくて。
実際にそれが原因の人もいるので。
ただ、同じ「発信する自信がない」という症状でも、原因は人によってまったく違うんですよね。
お腹が痛いという症状ひとつとっても、食べ過ぎが原因の人もいれば、ストレスが原因の人もいるのと同じです。原因を確かめずに、とりあえず胃薬を飲み続けても、根本的には何も変わらないでしょ。
症状は同じでも、原因は違う。
ここを飛ばして手段だけ選ぶから、頑張っているのに変わらない、という状態が生まれるんです。
まず「なぜ自信がないのか」を分解する
ここで「発信する自信がない」をもう少し分解してみます。
僕がこれまで見てきた範囲だと、だいたい次のどれか、あるいは複数の組み合わせですね。
- 本当に知識が足りていない
- 知識はあるが、実践した経験が足りていない
- 誰に、何を伝えるのかが決まっていない
- 自分の経験を、価値として認識できていない
- 他人の発信と自分を比較してしまっている
- 正解を書こうとしすぎている
- 専門家らしく見せようとしている
- 顧客を、十分に見ていない・聞けていない
大事なのはこのリストを眺めることではなく、「同じ自信のなさでも、原因が違えばやるべきことが違う」という前提に立つことです。
たとえば「他人と比較している」ことが原因の人が、いくら勉強して知識を増やしても、比較する対象が増えるだけで自信は戻ってきません。
むしろ、知れば知るほど「自分なんてまだまだだ」と感じる比較対象が増えて、逆効果になることだってありますし。
足りないものによって、やることは変わる
原因が分かれば、やることは自然と変わります。
知識が足りないなら、学べばいい。これは旧来通りの正しい手段です。
実践経験が足りないなら、机の上で考えるより先に、小さく発信して反応を見た方が早いです。頭の中でシミュレーションできる量には限界がありますからね。
顧客理解が足りないなら、本を読むだけではなく、目の前のお客様を見る必要があります。
会話の中で何度も聞かれること、雑談の中で漏れる本音、そういうものの方が、どんな教科書よりも価値のある一次情報になるんです。
自分の経験を価値として認識できていないなら、必要なのは新しい情報のインプットではなく、これまでの棚卸しです。
過去にどんなことで人から感謝されたか、何度も同じことを聞かれてきたか。ここは頭の中を全部書き出してみると、きっと思っていた以上に材料が出てくるでしょう。
やり方は「自分には何もない」と思ったらの記事にまとめています。
他人との比較や、正解探し、専門家らしさへのこだわりが原因なら、勉強してもキリがありません。
戻るべき場所は「何のために発信するのか」「誰に届けたいのか」というスタート地点です。
知識を増やすことを否定はしません。
ただ、知識が原因ではないのに知識を足し続けても、自信のなさが解消されるとは限らないんです。
コンテンツは「知っていること」だけから作るものではない
「発信する自信がない」の裏側には「発信できるだけの知識量がない」という思い込みがあることが多いです。
でも、コンテンツの材料は知識だけではありません。
- 経験、実践、失敗、顧客との会話
- 顧客から何度も聞かれること
- 実際に結果が出たこと
- 他人のやり方に感じた違和感
- 自分なりの判断
- 自分では当たり前すぎて価値だと気づいていないのに他人から求められること
これらは全部、コンテンツの材料になります。
厳しく言うと、知識量だけをコンテンツの価値だと思っている限り、自信はいつまでも「まだ足りない」状態のままです。
知識だけなら、自分より詳しい人はいくらでもいます。
でも、そこに自分の経験や実践、そのとき何を考えてどう判断したのかを足すことで、同じテーマでもその人にしか書けない内容になります。
「何を書くか」の前に見るもの
投稿ネタやコンテンツ案を、いきなり考え始めるのはおすすめしません。
順番は以下のとおりです。
誰に届けたいのか?
その人が抱えているどんな問題を扱うのか?
自分にはその人へ何を渡せるのか?
その結果として、何を書くのか?
この順番を守ると、書く内容に迷ったときにも
「そもそも誰に向けて書いているんだっけ」
と立ち戻れます。逆にこの順番をすっ飛ばすと、書くこと自体が目的化して、誰にも刺さらない発信になりがちです。
誰に向けて書くかという前提の作り方については、マーケティングの本質は「相互理解」でも詳しく書いています。
自信をつけること自体を目的にしない
「自信がついたら発信する」
この考え方には、実はゴールが存在しません。
自信は、必ずしも行動する前に完成させる必要はなくて。
むしろ発信して反応を見たり、実践を重ねたりする中で、あとからついてくることも多いです。
原因を特定する、必要な行動をする、発信する、相手の反応を見る、それをもとに修正する。
まずはこの循環を回していく。その過程で、自信がついてくることもあります。
まとめ
「発信する自信がない。じゃあ勉強しよう」
この短絡的な思考を、僕はもうやめました。
その代わりに問うのは、
なぜ自信がないのか。今の自分に、本当に足りないものは何か。
原因を確かめてから、必要な行動を選ぶ。遠回りに見えて、実はこれが一番の近道なんです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
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