こんにちは。シオタニアキラ(@akiraaaaa_man)です。
Threadsを見てたら、僕も参加しているオンラインサロンの主宰の服部さん(@marketing_factdeal)が、ChatGPTにMapが実装されたことについて投稿しているのを見たんです。
投稿内容の一部を抜粋すると、こんな内容でした。
ChatGPTにMapが実装されたわけですが、これはMEOがどうなるとか、Googleマップと競合するとかっていう話ではありません。
重要なのは
「検索 → 比較 → 意思決定 → 行動」
まで、ChatGPTの会話の中で完結する世界に近づいたということ。
つまりこれから重要になるのは、「何というキーワードで上位表示されるか」だけではなく「誰の、どんな状況なら、自分が推薦されるのか」です。
これはけっこう大きな変化で、SEOもMEOも、基本的には「検索結果にどう出るか」という発想でした。
が、AI検索では「その人にとって、なぜこの店なのか」まで説明できないと選ばれないということ。
なので、店舗側も
・営業時間
・価格
・場所
・サービス内容だけ載せて終わりではダメで
・子連れに向いている
・一人でも入りやすい
・初心者向け
・急ぎの人には向かない
・品質重視の人向けといった「選ばれる文脈」を、ブログなどでネット上に残していく必要があるということ。
これから重要なのはSEO、MEOに加えて、「AIから見た自社の解像度」ですね。
検索順位という考え方そのものが、これから意味を失っていく。
位置情報も、過去の会話も、好みも条件も人によって違うから、全員に同じ検索結果が出る世界ではなくなる。
だからこれからは、SEOやMEOに加えて「AIから見た自社の解像度」が重要になる。
「この店は誰に向いている?」「他店と何が違う?」とAIに聞かれたとき、明確に答えられる情報がネット上に存在しているかどうかが、これからのローカルマーケティングになる。
というものです。
言われてみれば、「たしかにそうやなー」って部分もありました。
でも、読みながら、僕はちょっとした違和感もあって。
この手の話は、正直「なるほどー」「ふーん」「そうなんやー」で終わって、実際に自分で確かめた人はあまりいないんじゃないか?って思ったんです。
実際にリサーチしてみたら、個人事業主向けのAI検索対策について書かれた情報は、僕が調べた範囲ではまだ多くはありませんでした。少なくとも、自分の記事を使って「書き手の人柄までAIがどう読むか」を比較検証した例は、僕には見つけられなかったんです。
ってなると、気になって仕方がないのが僕の性分で、「だったら、自分でやってみよう」ってなったんです。
僕もブログの記事を書いてきたので、実際にAIに読ませて、「誰にでも分かる情報」だけじゃなく、書いていないはずの部分、つまり僕がどんな人間で、何を大事にしているかまで、AIは読み取れるのか?を確かめてみることにしました。
一発目の実験は、正直がっかりする結果だった
最初に選んだのは、フォロワーや手法より人との関係で仕事を続けたい、という思想について書いた記事でした。
Grokに読ませて、「この記事の著者はどんな人に向いている発信者だと思う?」と聞いてみたんです。
Grokを選んだのは、普段ほとんど使っていないので、僕について持っている情報が少ないだろうと思ったからです。
返ってきた答えは、かなり的確でした。
フォロワー数や手法より人との関係を大事にしたい個人事業主・フリーランスに向いている、失敗談や苦手なことまで正直に出す姿勢を勧めている、誰にでも合わせる発信はしないと本人も書いている。そんな内容でした。
一見、すごい精度に見えますが、読み返してみて気づいたんです。
「これ(AIの回答の文章)って、ほとんど記事に書いてある言葉をそのまま言い換えているだけやん!」って。
「個人事業主やフリーランスに向いている」も、「誰にでも合わせない」も、記事の中で僕自身がはっきり書いていた文言です。
これはAIが僕を理解したんじゃなくて、AIが国語の読解問題を解いただけでした。
対象読者(ターゲット)を、記事の中に自分で書いてしまっている記事を選んだのが失敗でしたね。これでは「暗黙の思想が伝わるか」の検証には、そもそもなっていないので。
でも、ここでやめたら検証にならないので、僕は諦めずにしぶとくやりました(結果知りたいだけやろ)
「向いてる人」を書いていない記事で試したら、様子が変わった
そこで次は、「対象読者を言葉で書いていない記事」を選び直すことにしたんです。
妻のエステサロンの話から事業の軸を見つけた経緯を書いた記事です。
今度は普段使うChatGPTは僕のことをある程度把握しているので、一時チャットを「パーソナライズなし」にして試しました。過去のメモリやカスタム指示などを回答に使わない状態で検証するためです。
結果は、前回と半分同じでした。
「開業前後の個人に向けた語りかけ」のような対象読者の部分は、やっぱり記事の見出しや文言にかなり引っ張られていて。
ただ、後半の「どんな性格・価値観の人だと思うか」という部分は、明らかに様子が違いました。
「体験談ベースで語る隣人型」
「理論ではなく現場の実感を断言する語り方」
「同じ道を通ってきた先輩のように語るタイプ」
こんな言葉を僕は記事のどこにも直接は書いていません。
文体やエピソードの選び方から、性格を逆算しているように見えます。
対象となる読者については、けっきょく書いてある言葉に引っ張られがち。
一方で、人柄の部分は行間から拾われている。
でも、これはまだ記事1本だけの結果です。
ジャンルが近い記事なら、AIはだいたいこの手の人物像を出すものなんじゃないか、という疑いもあるのでさらに調べました。
今度は、別の話で試してみたんです。
もう1本、まったく違うテーマの記事でも同じ人物像が出てきた
次に選んだのは、安売り戦略をやめて値上げをした経緯を書いた記事です。
事業の軸の話とはテーマがまったく違います。同じ質問を、同じやり方で投げてみたんです。
出てきた人物像を並べてみると、正直ちょっと驚きました。
- 白黒を簡単につけない、二項対立より条件分けを好む
- 結果より、なぜそうなったかを考えたがる
- 都合の悪い情報を比較的隠さず書く
- 答えを一方的に渡すより、問いを渡して相手に考えさせたい
事業の軸の記事で出てきた
「原則は強いが運用は柔軟」
「現場の違和感を信用する」
「答えより過程を追体験させたい」
「失敗や未完成を恥だと思わない」
と、ほぼ同じ形の輪郭が、まったく違うテーマの記事から独立に出てきたんです。
ここまでくると、少なくとも1本の記事の言い回しだけに引っ張られた結果とは、考えにくくなってきました。
でも、まだ喜ぶには早いと思ったんです。
「白黒つけない」
「現場主義」
「押しつけない」
っていう、この手のプロファイルは、分析したり、じっくり考えるタイプの経営コンサル発信者なら、誰でも当てはまりそうな型では?
ホンマに僕固有のものなのか?それとも「このジャンルの書き手」というだけで出てくる型なのでは?これを切り分けるには、似たジャンルの別人の記事で、同じことを試してみたほうがいいなと思ったんです。
似たジャンルの記事で比べてみたら、はっきり違う人物像が出た
そこで比較対象に選んだのが、Threadsで僕が見た投稿を書いていた服部さんの記事でした。
発信ジャンルは似てますが、記事のテーマはSNS発信とブランディングについてです。
同じ質問を、同じフォーマットで投げてみました。
出てきたのは、ここまでとは明らかに違う人物像でした。
- 建前より行動を見る
- 欲しいものがあるのに欲しくないふりをするのを嫌う
- 必死になることを肯定的に評価する
- 自己欺瞞や後付けの正当化を強く嫌う
断定的な言い切りの奥に、実は条件分けの構造があることまで、AIは文章構成から拾っていました。
「白黒つけない」という僕の記事群に対して、「表現は白黒はっきりしているが、思考は条件分岐型」という服部さんの記事。
似たジャンルの書き手を比べても、ちゃんと違う人物像が出てくる。
ここでようやく、少なくとも「マーケティング記事なら、ジャンルが同じというだけで全部同じ人物像になる」わけではなさそうだ、という手応えを持てました。
僕が最初に持った疑問は少なからず解消されましたし、これからさらに記事を書いて、「ホンマにそうなんかな?」を見ていくことにします。
「AIに選ばれる」より「AIに理解される」
今回の実験でわかったのは、正確に言うと「AIに選ばれた」ことではなくて。
誰に向いている発信者か?どんな価値観の人か?を、AIが記事の書き方だけからかなり細かく説明できた、ということです。
厳密には、AIが僕の本当の人格を見抜いたわけでもありません。記事の語り口や構成、エピソードの選び方から、一貫した人物像を推測できた、というのが正確なところですね。
冒頭で引用して紹介したThreadsの投稿では、「この店は誰に向いているのか」「他店と何が違うのか」をAIが説明できる情報をネット上に持つことの重要性が語られていました。
そこから僕が今回気づいたのは、明示的に書いた情報だけではなく、記事の書き方そのものからも、AIが書き手の価値観や人物像を推測している可能性があることです。
これは市場全体で成り立つ法則だと言い切るつもりはありません。
あくまで、僕自身の記事群で確かめられた範囲での話です。ただ、これから先のブログ運用は、「検索キーワードに答える記事」だけでなく、「AIが人物や思想を理解するための記事」という、もう一つの層で考える価値がありそうなので、今後は意識して書いてみることにします。
ちなみに、この記事の書き方からも、また何か読み取られてるんやろうなとは思います。
ここまで読んでくれてありがとうございます。


























